第27回フォローアップ会議

2022-06-07

ガバナンス

 「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」(第27回)が5月に開催されました。

 議事内容は、2021年改訂後の中間点検、持続的な成長に向けた課題、企業と投資家との対話に係る課題についてです。

 以前は討議内容を聞きたいと思うと、金融庁に出向いて傍聴席を確保する必要がありましたが、オンライン開催に変わっておりライブ配信されているため、どこででも聞くことができるようになりました。便利な世の中になったものです。

 事務局説明やメンバーからの意見としては、コーポレートガバナンスの浸透については一定の評価をしているものの、社外取締役の質・内部留保の積み上がり・協働エンゲージメントといった課題が挙げられていました。多くの課題はもっともな内容でしたが、コードによって解決に向かわせるのは難しいのではないだろうかと思われるものばかりでした。

 企業側代表として経団連から意見書が提出されていましたが、いろいろと不満が並べられていたのが印象的でした。

①組織設計の選択において指名委員会等設置会社を選択するようプレッシャーを感じる。 

 コードにおいては組織設計の選択においてバイアスは掛かっていないものの、指名委員会等設置会社が各形態の中でもっともガバナンスが強化された設計になっているので、何故選択しないのかと投資家から繰り返し質問されるのは当然の成り行きです。

②投資家側における対話の機会・時間の確保が不十分と感じる

 数千社ある上場会社に対して好きなだけ時間を提供できるほど投資家も暇ではありません。対話により成長が見込めるならば多くの時間を割くでしょうが、成長が見込めない企業には同じように時間を割く価値はないと判断されるのは当然でしょう。不満を感じている企業は投資家を振り向かせるための努力が不十分ということでしょう。

③コードにコンプライしていないと否定的な評価を受ける

 エクスプレインを選択している企業はあまり多くありませんが、コンプライしない理由の説明が納得のいくものであれば一定の評価は得られるはずです。否定的な評価を受けると感じている企業は以下2点において誤解しているのではないでしょうか。

  1.  エクスプレインは、説明したからOKということではなく、投資家の納得を得られてようやくOKになるものです。
  2.  対話の場で説明すると、それだけ他のテーマに割くべき時間が費やされることになるので、企業ホームページ等で十分に説明を尽くしていれば時間の浪費にならずに済みます。


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